ダムド・ファイル・リスト
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37 ) AZUKI / カトウアズキ
[2005/07/26(火) 08:38]
いやあ、狙ってません(^^;)
岡本綺堂はほとんど読んでないので、ようわかりません。
僕、無学なんです(^^;)
小説や本を読まないわけではないんですが、どちらかというと文献資料直当たりが多くて……。
妖弄記でも「妖怪には詳しくない」と書きましたが、これは掛け値無しでして、僕は怖いモノはできれば見ないで過ごしたいんです。理由は怖いから。
言われているところの怪談小説や幻想小説の類については、おそらく僕よりも読者諸氏のほうが遙かに詳しいと思いますよ。

「うなぎ」ですが、ダムド・ファイルの第一シーズン(その時点では第二シーズンはまだ決まってなかったんですが)のシナリオの中で、もっともコミカルだなあ、というのと「実在の事件」を組み合わせられそうだったから、という理由でチョイスしました。
ちなみに、リストを書いた時点では、僕が選んだエピソードのほとんど全部が撮影前または撮影中でして、僕も「シナリオでしか話を知らない」という状態でした。

ダムド・ファイル・リストは、「テレビシリーズのノベライゼーションを。ただし、実話怪談風味で」というオーダーで話がきたものでしたので、原作(シナリオ)は存在してもそれを「聞いた話」と位置づけて、実話怪談風味+αくらいで書くよう心がけました。
僕はあまり長い話を書く機会がなかったので、(実話怪談は短いですからね)ダムド・ファイル・リスト収録の(特に第一話「テレビ局」など)「長めのエピソード」は、長編を書くための「演習」であったとも考えています。
実際、リストの中で「読みもの」として高い評価を得たのは、「うなぎ」と「テレビ局」だったんですが、特にテレビ局のほうは放映されたものとも内容やディティールが微に入り細に入り異なります(実は、の裏設定的部分も相当違いますね。自由にやらせていただいたおかげですが)。
このテレビ局の出来は、主に編集者の方々から「加藤=心霊落語のイメージが変わった」とご好評いただき、直後の「螺旋怪談」を書く機会や、かなり後になりますけれども「妖弄記」などを書くきっかけになったわけで、原作付き(シナリオが別途存在します)ではありますけれども、ダムド・ファイル リストは僕にとってはエポックメーキングな一作だったのだなあ、と述懐する次第です。

しかし、なぜ今ダムド・ファイル リスト(^^;)

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管理者:AZUKI
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