「超」怖い話Δ 2004年7月17日発売
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124 ) AZUKI / カトウアズキ
[2004/09/12(日) 01:53]
それと、補足で。

> 個人的にはジャンキーの中毒(麻痺)が進んでいるのでは、という懸念も去ることながら(^^;)

↑この「個人的には」というのは、少し説明不足でした。
ジャンキーの中毒(麻痺)が進んでいるのは、誰あらぬ著者である僕自身のことです。

怪談の仕事を続けていると、著者自身も怖いものに慣れてきたり、麻痺してくることがあります。
自分が怖いと思わなくなったら、いずれ怪談は書けなくなるだろうと思っています。

昔は10個話を訊いたら10個とも怖かったのに、今は30個話を訊いても、怖いなあ、と思うのが2〜3個だったりすることがあります。
それは、拝聴する話が温くなってきたからではなく、たぶん僕自身が慣れや麻痺(怪談脳の発達)しているせいなのかもしれません。
僕自身の中毒が進みすぎているのかそうでないのかは、やはり読者の方々の反応を見比べることでしかチェックはできないかもしれません。

「おまえらジャンキーだから、オレ様の話がぬるく感じるのだ!」
などと逃げるつもりは毛頭ありませんが、
「俺がジャンキーになっているから、選んだ怪談について読者の方々と違うレベル(ジャンキー=エライわけではありませんが(^^;))になっているのだとしたら、それはそれでマズイのでは」
という恐れは常にあります。

最近、旧作の「超」怖い話をぽつぽつと読み返してみました。
ご存じの方もいるかもしれませんが、「超」怖い話は新書版から文庫版に再編されるときに、「怖くなくなってしまった話」を削りました。
もし、今同じように再編の機会があるとしたら、さらに多くの話が削られるかもしれません。
それはやはり、僕の怪談脳が13年間で育ってしまったから、ということなのかなあ、と思いました。
昔と同じように、常にテンションの高いものを作り続け、何年経ってもその怖さが失われないというものが至高なのであろうなあと思いますが、常にそれを打ち出し続けていくのはなかなか難しいところです。
100%をお約束できればそれに越したことはありませんが、100%に限りなく近づけるよう、努力と工夫だけは欠かすまいと心がけていきたいと思っています。

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管理者:AZUKI
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