ペットの埋葬について
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07 ) 名無しのエコダニアン
[2005/07/07(木) 08:12]
>>6
ええと、これはどちらかというと「国」ではなく「地方行政」の問題のような気もしますが……
また、あまり「国による監督指導」などの権限を与えたり、またその徹底を期待しすぎると、「ペット行政からの天下り」などのような、笑うに笑えない特殊利権を生み出しかねません。
国が監督するっていうのは、一種の「強制/制限を行う権利を国に許す」ということでもあるわけでして、不届き者をどうにかさせたいから「国にやれ!」(これは地方自治体でも同じですが)というのは、権利放棄といいますか、責任放棄といいますか、少々拙速に過ぎるのではないかなあ、と思います。

もっとも、個々の飼い主の倫理観に依存するだけで解決できない問題であることも確かですので、>>6さんのお気持ちもわかります。
そうした「なんでも行政にやらせる(責任を押し付けると同時に、権力を与え、それに伴う利権を見逃す)」ことで政府が巨大化してきたのを、NGOや市民団体の活動(ボランティアとは違いますが)に委任・委ねる方向に進みつつあるのが昨今の改革の方向ですので、「国がどうにか」「行政がどうにか」を言う場合、法律の整備を言うよりもそうした取り組みをしている団体への協力を訴えるほうが何かとよろしいかと。

別の視点からの話になりますが、動物というのは法的には「所有物」「物」扱いらしいですね。
誰かの飼っている犬や猫を死なせてしまった場合、それは「器物破損」になる、とかなんとか。
その定義のため、死後の動物は「廃棄」または「公共衛生上問題がない状態に処分」する、という位置付けになっているものと思われます。
焼却していない遺体を公園などに埋めるのが好ましくないのは、気分の問題というより疫病予防の問題でしょう。
(日本が基本的に人間に対しても土葬を認めていない理由と同じです)
最終処分、という言い方は適切ではないかもしれませんが、「公衆衛生のための疫病予防」を第一に考えるなら、「焼却処分」(人間風に言うなら火葬)がベターでしょう。
焼いた後の灰はどうするのか、という議論もありますが、これは人間の火葬の場合でも解決しきってはいない問題です(頭、身体のいくつかの骨以外の灰はどうなっているのかというと、全部は持ち帰ってもらえずに「産業廃棄物」として捨ててしまったりする火葬場もあります)。

さらに別の視点から。
「埋葬」という行為は特定の宗教に基づかなくても宗教行為に近いです。
ペット=家族という認識でいる人も少なからずありますし、自分もそうした一人ではあります。
ですが、宗教の概念から言うと「動物を人間と同じように扱うのは、その動物のためによくない」という場合もあるようです。
宗教の多くは「人間の救済」または「人間の優先」がまずあります。「生きとし生けるもの全てを」と謳っている宗教もありますが、その場合でも「人間より仔犬の命を優先しなさい」というものは稀です。(建前としては、どちらも大事、と言うと思いますが)
宗教観の中に「畜生」の存在がはめ込まれている仏教の宗派の中には、「人間と動物を同じ墓に埋葬してはいけない」「人間と同じように葬ってはいけない」と戒めたりするケースもあります。
理由は「畜生を手厚く葬ると、早く次の輪廻に転生できなくなるから」だそうです。

どれが正しく、どれが間違いというものが断言できる問題ではないので、急いで正解を見つけることは難しいと思いますが、様々な「正義と都合」の中からうまく折り合いを付けた答えが見つかるとよいなと思います。

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管理者:AZUKI
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