Winnyに関する雑感
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- 04 ) AZUKI
- [2004/05/13(木) 03:12]
- 関連して少し脱線します。
インターネット以前のネットワークというものは、かつてのnifty-searve(@nifty以前の)や草の根パソ通がそうであったように、中央集権型でした。
ホストコンピュータと呼ばれる「上流の親サーバ」に元のデータがあって、それにぶら下がっているクライアントパソコン(端末)が、上流のサーバを「必ず」経由してファイルを複製する、という仕組みです。
これだとユーザーが増えるに従って上流の親サーバへのアクセスが集中することになり、親サーバをスーパーコンピューターにでもしない限り、数万、数百万のユーザーを処理することはできなくなってしまいます。
その次に現れたのがインターネット。これは、ご存じの通り、「上流の親サーバ」に相当するものが存在せず、相互に接続し合ったコンピュータが、データを複製しあい、アクセス負荷を分散させています。
これによって、中規模以下の能力のサーバを並列して繋いでいくことで、超高機能(そして高価格)のサーバ1台と同じことができるようになった。
このことが、今日のインターネットの普及を押し上げたということは今さら言うまでもないでしょう。
ところで、そのインターネットの基本的な仕組みは、ファイルを「パケット」という小包に分けて送信するというもの……というのは、よくインターネットの解説書などに書かれていたかと思います。
僕もそういう解説記事を何十回も書きました(^^;)
これは、小包(=パケット)とされるため、本物の郵便のようにオリジナルデータが細切れにされて右から左へ送られていくもの、と理解されがちです。
面倒を避けるために、多くの解説記事もそう書いています。事実、一面としての理解としては間違っていません。
が、実際には右から左にデータが流れていくわけではないことはうすうす気付いていらっしゃると思います。
電子メールを送れば、相手に届くのと同じ「元の文章」が、自分の手元に残り、送信済みフォルダに入っていますよね。
これはつまり、「自分の手元のデータを複製して、相手のパソコンにまったく同じものをもうひとつ置いた」ということです。
電子メールの送信というのは、「送信」じゃないんです。
メールの「複製」なんです。
また、相手と自分が違うプロバイダを利用している場合(ほとんどの場合はそうですね)、自分のパソコン、自分のプロバイダ、間にある別のプロバイダやサーバ、相手のプロバイダ、相手のパソコンとデータが伝達していきます。
これ「伝達」じゃないんです。
これも、間にある自分のプロバイダや相手のプロバイダ、さらにその間に介在する「知らないプロバイダ」の間で、自分のメールが「複製」されているということなんです。
自分や相手のメールサーバに到達した後、相手が受信してメールボックスの内容を削除すれば、相手のプロバイダからメールのファイルは消えます。
途中、伝達されていった知らないメールサーバも、一定の期間ログを保存した後は、古いモノから順に削除していく……ことになっていますし、大部分はそうなっているはずです。
が、記録はある程度残る。
だから、「メールの送信記録から発信者を特定」なんてことができるわけですね。
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管理者:AZUKI
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